北栃木愛犬救命訓練所で預託訓練を受けた犬の飼い主が勝手に語るシリーズ第一弾です。
2015年6月28日から2016年5月29日の一年間、
きなこと茶々は北栃木愛犬救命訓練所で預託訓練を受けました。
きなこと茶々をよく知らない人向け。
なぜ愛犬を預託訓練に出したのか?についてはこの記事で書いています。
我が家の訓練のメインは、北海道犬のきなこです。
すごく困っていた、というわけではないです。
飼っていくのが困難だったというわけではないけど、危険な瞬間はたくさんあったし、訓練所へ行く一週間前くらいからは、今までなかった『唸る』ということをするようになっていたので、もしかしたらあと少し訓練所へ行くのが遅かったら、一線を超えてしまっていたのかもしれないな、とも思っています。
きなこの『問題行動』と呼ばれるものの中には、家の中でのものと、家の外でのものと、2つのパターンがありました。
きっと、どこの家もそんな感じですよね?
家の中での問題
- 物を守っているときは、近くに行くと咬もうとする/咬む
- 守っている物に手を出すと咬もうとする/咬む
- 落ちているゴミを拾うと咬もうとする/咬む
ビニールのゴミを拾って伯母が流血するほど咬み付かれています →5針縫いました。 - なんかよくわからんけど、突然暴れて咬もうとする/咬む
過去に2度ありましたが、恐らくきなこ的に何かあったんだろうけど、人間側からは唐突すぎる大暴れでしかなかった。
2度とも真冬だったので厚手のコートを着ていたため牙があたったところが青アザできた程度だったけど、夏だったらレッツゴー病院だったろうなぁってくらいにはひどい暴れ方だった。 - 爪を切る時に咬もうとする/咬む
家の外での問題
- 家族以外NGなので、他人が近づくと吠える、唸る、咬もうとする/咬む
- 自転車が横切ると飛びかかろうとする
- 郵便屋さんのバイクにキレる
- 動物病院が大人3人がかりでおさえないと診察が困難
それでも暴れがひどいときはまともに診察ができていなかった。
思いつく限りだとこんな感じ。
だいたい、犬あるあるなものが多いかと。
北海道犬という犬種の気性、大きさ、力強さがあるので、普通のことが普通の二倍くらいにはなってるかも?
あ、そういえば、あちこちに切り取り画像が拡散されているNHKのプロフェッショナルでは、冒頭部分できなこの口元と歯茎のアップが映りました(笑)
きなこと認識できるのは、あの動画を見たことがあるよっぽどのきなこファンか、飼い主くらいだとは思いますが(笑)
これこれ。
怒ってるぅ。
これこれ。
いやぁ、歯並び綺麗だね!
きなこの歯茎がNHKデビュー!!
って、我が家で湧きました(爆)
このキャプチャも拡散してくれても良いんだよ?(笑)
話がそれました。
預託訓練ビフォー・アフターです。
預託訓練に一年間預ける前と帰ってきた後で、きなこの変化は色々な場面で感じています。
その中でも一番大きな変化について書きますね。
暴れっぷりがひどい時は、まともに診察ができずに終わることも何度かあった。
すごくない?シンプルに。
大人3人でおさえててもまともに診察できなかったことがあるのに、私1人でおさえるだけで今は診察ばっちこいなんだぜ?
やっぱりここが一番大きいですね。
本当に、病院がすごく楽になりました。
もちろん、きなこは快く診察を受けているわけではありません。必死に我慢しているんです。
目はものすごく必死だし、歯を食いしばっているみたいな感じで、よだれも垂らしてたことも最初の頃はありました。
獣医を睨みつけながらも頑張って我慢していることもあります。
本当なら拒絶して暴れてやりたいと思っているのかもしれません。
でも、我慢をして受け入れることをしてくれている。
それができるようになった。
これはきなこの一年間の頑張りの成果だと思っています。
なので、預託訓練に対して悪く言うのは許さねーぞって思っていたりします。
それは、飼い主や訓練士だけではなく、犬たちの頑張りを否定する言葉だ。覚えとけ。
我慢を覚えて、普通の問題のない犬ほどには穏やかな診察ではないけど(静かに唸ってはいるので笑)、問題なく診察を受けられるようになって発覚したことがあります。
心臓の雑音が見つかりました。
結論から書くと、心臓病ではありませんでした!
普通よりも血管が細いので、狭い管を血液が流れるので雑音になっているとか。
心臓病じゃないとわかるまでの間にやったことは、レントゲン2回とエコー検査1回。
どちらも大変おりこーさんに受ける事ができました。
今まで聴診器当てて心臓の音を聞くことはあったけど、ガウガウ唸りちらして、時々暴れたりしていたから、あまりちゃんと聞こえていなかったのかな?今頃になって発覚したので。どうなんでしょう。
これも、落ち着いて診察を受けられるようにならなかったら、心臓に雑音があることに気づくこともなかったし、今回は結果的に病気ではなかったけど、もし心臓病だった時に早期の発見ができなかったかもしれない。
やっぱり病院でちゃんと見てもらえるというのは本当に大事なことだと思います。
エコー検査の時なんて、替え玉かと思うくらい(笑)おりこーさんにしていてくれた。
レントゲンもエコー検査も、やっぱり最初は、「大丈夫かな?さすがに暴れるだろうな…」って思ったりもしたけど、「今のきなこなら大丈夫だろう」という気持ちになれるのも大きいです。
飼い主も強くなっているというのも、大きな変化だなって思います。
訓練前と後で、飼い主自身が強くなれたと感じている飼い主さんが周りにたくさんいます。
犬も人も変わることができている。
それは良いことなんじゃないかな?って思います。
否定派からしたら、「美化してる」とか「正当化してる」とかになるんだろうけども…(爆)
最後に、タイトルにも入れたキーワードについて。
「預託訓練は飼い主の責任放棄」説
この言葉をよく見るし、言われたことがある人の話も聞いたことがあります。
まぁ、自分の愛犬一匹すらうまくしつけられなくて他人という訓練士にお願いはしたわけですが、
責任を放棄しているなら、安くはない訓練費用を他人(訓練士)に支払ってまで犬を預けることはしないですけどね!
飼い主の責任を放棄しているなら、即保健所にでも捨てているでしょうしね。
預託訓練を頼った飼い主にそういう言葉をぶつける程に、そのご家庭の何を知っているのか。
「預託訓練は飼い主の責任放棄」以外の想像ってできないのかな?
する必要ないっちゃないけど。だっておそらくこの言葉をいう人には、預託訓練の必要のない犬を飼っているか、そもそも犬を飼っていない人だと思うから。
犬の訓練に関わる人もこの言葉を使うなら、プロのくせに視野狭いなって思う。
プロなら、選択肢をなくすようなことせずに、できる方法をたくさん出してくれ。
どうして預けなければならなくなったのか?って考えてみた時に出てくる答えは責任放棄一択なんだろうか。
他に想像できないのかな。
これ以上の想像ができないのであれば、本当に黙ってていただきたい。
開き直ってやがるこの飼い主って思われるかもしれないけど、開き直っています(笑)
反省は十分したので、次は犬と楽しく生活していくという方向を見ているだけです。
預託訓練に、どれだけの覚悟で犬を預けているかわかるかい?
愛犬に触りたくても触れなくなってしまった飼い主さんの気持ちがわかるのかい?
わからないなりに想像してみたことはあるのかい?
安易に他人に対して責任放棄だなんだと言うもんじゃないよ。
我が家は否定的なことを言われても、噛みつき返すような飼い主だけど、他人からの言葉に落ち込んでしまう飼い主さんはたくさんいる。
過去に反省して、今は前向いて頑張ってる人にそういう言葉を言うのはおやめくださいな。
「訓練士の言うことしか聞かない」説
きっと、預託訓練に出ていた犬が訓練所で訓練士のいうことは素晴らしく聞くようになったけど、家に帰ってきたら全然いうこと聞かねぇ っていうケースがあったからこういう言葉が出てくるんだと思う。
えーと、なんだろう。
中途半端な仕事してんじゃねーよ訓練士
って思うわけで(爆)
結果をきちんと出している訓練所もこの世にはたくさんあると思うのだ。
でもきっと、中途半端な仕事で飼い主の元に返してる訓練士もたくさんいるんでしょうね。
他の訓練所のことはよく知らないけど、北栃木愛犬救命訓練所は、訓練士も飼い主も納得してから卒業しているよ。
もちろん、飼い主は訓練士ではないので、訓練士がやるようにはうまくできないことの方が多いし、犬もそれをわかっているから定期的に試すような行動はしてくるけどね。
でもそれは、訓練士の言うことしか聞かないっていうことにはならないかと。
もしくは犬に試されてるだけなのに気づかずに元に戻った!!訓練士の言うことしか聞かないじゃん!!って騒いでいる飼い主がいるか。
どっちかじゃないかと……。
うちのきなこは、卒業後も元に戻ったりすることなく、時々ガウッとやってみては私に返り討ちに合いながら、おりこーさんに過ごしています◎
以上!
なげぇー……
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